ワインを楽しむようになると、もっとワインについていろいろと知りたくなりますよね?たくさん出版されている中で、私のおすすめの本を3冊紹介します。
ワインについて手っ取り早く知りたいあなたに
『ソムリエ直伝 チャートで選べる 家飲みワインガイドブック』
この本は気軽に家飲みでワインを楽しむために絞って書かれているので、わかりやすいです。覚えることを2つに絞っています。まず一つがワインの味、そしてあと一つが料理との相性。
ワインの味=品種❎産地❎造り
料理との相性…料理の色❎温度❎味わい
これだけ分かれば自分でワインを選んで楽しめるようになると言っています。それなら、私にも分かるようになるかなという気にさせてくれる本です。
ワインについての概観が分かるように、かなり絞って書かれているので、初心者向けです。なおかつ、普段ワインを気軽に楽しみたい人に向けて書かれているので、取り上げられている料理も家で作れるものばかり。身近に置いておきたい、そんな本です。
ワインの造り手について知りたい方にオススメなのは
「ウスケボーイズ」河合 香織/著
この本は、日本のワイン造りの第一人者麻井宇介さんの最後の教え子3人の成長を軸に日本のワイン造りについて書かれた本です。小説ではなくドキュメンタリーです。ワイン好きなら一度は名前を聞いたことのある「ボーペイサージュ」、「Kidoワイナリー」、「小布施ワイナリー」の成り立ちがよくわかります。もともと麻井さんはメルシャンでワインを造っていました。輸入した安いワインに国産のワインを混ぜて、国産ワインと言って売っていた時代に、日本で栽培されたブドウを使ってフランスと同じようにワインを造ってきたのが麻井さんです。また、その醸造法を本に表して指導したりした日本ワインの父と言われる人です。
その頃は日本ワインは美味しくないと言われていました。私も昔は日本のワインは美味しくないと思って、輸入されたフランスやイタリアのワインを飲んでいました。山梨に引っ越して来て国産ワインを飲んだら美味しかったのでビックリした思い出があります。それで国産ワインに興味が出て来ました。そこに至るワイナリーの事情や時代背景にも触れられているので、国産ワインを取り巻く状況もよくわかります。本当に自分の目指すワインを作りたいと熱い気持ちを持った3人の話にグイグイ引き込まれること間違いなしです。
この話は昨年映画化されてマドリード国際映画祭2018最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、アム椅子テルダム国際フィルムメーカー映画祭2018最優秀監督賞、最優秀主演男優賞も取りました。
山梨のワイナリーの違いが気になる方に
『山梨ワイン探索』森 覚/著
この本は日本のトップソムリエの一人森覚さんが山梨にある23組のワイナリーを訪ねて、その時の醸造責任者に話を聞いたものをまとめたものです。また、そのワイナリーの代表的なワインも試飲して、特徴についても書かれています。
もともとは雑誌「Winart(ワイナート)」の連載の記事を本にまとめたものなので、一つ一つのワイナリーについてもう少し聞きたいなぁという感じがあるのですが。それもワイナリーに行きたくなる仕掛けなんでしょうか?!この本を読んでいると、ワイナリーに行きたくなるし、ワインも飲んでみたくなります。
本日のワインとおつまみ
[ワイン] :Chateau Haut Vieux Chêne Bordeaux 2017
[おつまみ]:
カマンベールチーズ
ピクルス
クラッカー
赤ワインにチーズって鉄板の組み合わせですね。この赤ワインは渋みは穏やかで、とても飲み安いワインでした。