ようやく全国に出されていた緊急事態宣言が解除されましたね。まだ、解除されていない都道府県もありますが、少し明るい兆しが見えてきました。しかし、飲食店の休業やイベントの中止などにより、ワイナリーの経営にもダメージがあるようです。これからもコロナウィルス感染症に気を付けながら生活していかなければならない時代=ウィズコロナの時代にワインが好きな私たちにできることってなんでしょう。
本当に様々な影響があるコロナウイルス感染症です。残念ながら今年の「日本ワインコンクール」は中止となってしまいました。それでも、ワイナリーをはじめ、それぞれの場所で前向きに動き始めているようです。そんな活動を紹介します。
オンライン奥野田ワイン会
山梨県の奥野田葡萄酒醸造さんが毎週土曜日にテーマワインを決めてオンライン飲み会を開いているようです。毎回テーマワインが設定されていて、参加者は自分でテーマワインやそれに合わせた料理などを用意して参加しているようです。面白い試みですよね。
友達同士でオンライン飲み会をするのはよくありますが、ワイナリーが主催して、参加者を募るというのは、珍しいのではないでしょうか。参加者はテーマワインを購入することになるので、ワイナリーにとってもメリットがありますし、参加者はワイナリーからそのワインについて詳しく知ることができるし、ワイナリーとの交流を始め、参加者同士の交流もあるので、参加者の満足度も高いのではないでしょうか。
以前から奥野田さんは、ワイン用ブドウの栽培にもボランティアで参加してくれる人を募り、1年間を通して、自社のワインのファンとの交流を続けています。そんな奥野田さんの姿勢が今回のオンライン飲み会につながっている気がします。
ちなみに、5月23日はスミレ・ルージュ、5月30日はハナミズキ・ブランだそうです。
インターネット通販サイト「千曲川ワインSHOP」開設
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、ワインの消費が落ち込む中、東御市のソムリエ前沢知江さんが長野県の東北信地方にまたがる「千曲ワインバレー」のワインを集めたインターネット通販サイト「千曲川ワインSHOP」を期間限定で開設したそうです。前沢さんは少しでも小規模ワイナリーの役に立ちたいと、親交のあるワイナリーに連絡を取った結果、17のワイナリーが賛同して100種類以上のワインを出品しています。今回だけの限定セットの販売もあり、10,000円以上の注文で送料無料となるそうです。それは、お得ですね。
参加ワイナリー
・坂城葡萄酒醸造(坂城町)
・たかやしろファーム(中野市)
・カーヴハタノ(東御市)
・ヴィンヤードカラリア(立科町)
・林檎学校醸造所(飯綱町)*シードル
・カンティーナリエゾー(高山村)
・信州たかやまワイナリー(高山村)
・ドメーヌ長谷(高山村)
・楠ワイナリー(須坂市)
・ヴィラデストワイナリー(東御市)
・アルカンヴィーニュ(東御市)
・はすみふぁーむ(東御市)
・トロワジエーム(東御市)
・アンワイナリー(小諸市)
・テールドシエル(小諸市)
・ジオヒルズワイナリー(小諸市)
・ヴェレゾンノート(上田市)
・ミリ・ボーテ(小諸市)
有名なワイナリーもあれば、まだ知らないワイナリーもありますね。小さいワイナリーは個性的なワインを造っているところも多いと思うので、アレコレ試してみるのも面白いかもしれませんね。
「千曲ワインバレー」
長野県で良質なブドウが育ちワイナリーが多く集まるエリアをその立地と気候に合わせて4つに分けて、高品質なワインを造ることを目指しています。その一つが「千曲ワインバレー」です。「千曲川ワインバレー」は、雨が少なく日照時間が長い気候と土壌の質から欧州系のワイン用ブドウの栽培に適しています。他には、「日本アルプスワインバレー」、「桔梗ヶ原ワインバレー」、「天竜川ワインバレー」があります。
長野県もワイン特区もあり、力を入れていますよね。今回は千曲ワインバレーの知名度を上げたいのとコロナ禍を被っているワイナリーをサポートしたいということでこういう形になったと思います。この辺りは最近新しいワイナリーが出来てきて、楽しみでもありますが、小さいワイナリーも多く軌道に乗せるまでは大変でしょう。ワインを購入することで、ワイナリーをサポートしていきたいですね。