林真理子氏に続いて田崎真也氏もワイン県(=山梨県)副知事に!

ワイン好きな人は、山梨県=ワインと思っている人が多いと思いますが、一般的にはまだまだ知られていないかもしれません。現在は山梨だけでなく、長野や北海道も生産量を増やしていますし、南は九州でもワインを作っています。

山梨県は「ワイン県」を宣言!

そこで、2019年8月7日に山梨県の長崎幸太郎知事は「山梨こそが名実ともに日本一のワイン産地であり、本家は山梨であること」を広く認識してもらう意味で、「ワイン県」を宣言しました。もちろん知事もワイン県知事の名刺を作り、ワインの情報発信にも一役買うそうです。

国産ブドウ100%で造られた日本ワインに世界的な注目が集まっていますが、山梨県は日本ワイン発祥の地であり、2017年度のワインの生産量は5,530キロリットルと全国1位で全体の31.3%を占めています。ワイナリーの数も約80件とこちらも日本一です。



山梨県出身林真理子氏、副知事となって山梨のワインをPR

”山梨県が日本一のワイン生産地である”ことを広くPRするために、山梨県山梨市出身の作家である林真理子氏を「ワイン県」の副知事に任命しました。林真理子氏は日本ソムリエ協会がワイン普及に功績がある人に対して認定する「名誉ソムリエ」でもあります。ワイン好きでも有名で、今までも山梨県産ワインを広める活動を行ってきました。今回の副知事任命にあたり、県産ワイン特に世界的レベルだと感じている甲州ワインをしっかりPRしていきたいと語りました。

個人的にもワインに関して林真理子氏の力に期待してます!

林真理子氏も語っていたように、甲州ワインは世界的にも注目されてきています。日本固有のブドウ品種である甲州ぶどうから造られたワインが国際的な賞を受賞することも増えてきました。2010年には甲州ワインをEUに輸出しようというプロジェクトが始まり、その年の4月にはブドウ品種「甲州」がOIV「国際ブドウ・ワイン機構」(本j部パリ)に品種登録されました。また、2013年の6月には「マスカット・ベリーA」もOIVへのリスト登録されました。これは、日本固有のブドウがワイン用ブドウとして世界的に認められたことを意味します。

2013年7月、地理的表示「山梨」が国税庁長官に産地指定されました。(2018年6月には「北海道」も産地指定されました。)また、2018年3月には山梨県ワイン酒造組合がワイン産地名の保護などを目的に活動している国際的生産者組織

WOA(WineOrigins Alliance:ワイン原産地連盟:本部フランス)への加盟が認められました。



ソムリエ田崎真也氏もワイン県副知事に就任

山梨県ゆかりの著名人に、山梨県がワイン産地であることを知ってもらうために、ワイン県副知事になってもらいPRしていただいています。一人目は、作家林真理子さん。二人目として日本ソムリエ協会会長の田崎真也さんが選ばれました。

その任命式が11月3日に、東京日比谷公園で行われる新酒「山梨ヌーボー」解禁日に合わせたイベントで任命式が行われました。

山梨県=ワインとなるように、お二人には頑張って宣伝していただきたいですね。



GI Yamanasi 地理的表示「山梨」とは?

2013年(平成25年)7月、ワインにおける地理的表示「山梨」が国税庁告示により指定されました。これは、国が山梨県産ワインの品質や評価が主に山梨県という生産地に由来することを認定し、またワイン産地である山梨を法律で保護することを決定したもので、日本初になります。これにより国内外でより価値の高い「地理的表示付きワイン」としての流通が可能になります。

しかし、これは地域を限定しているだけではなく、産地としての価値を守るためにブドウ品種や製法についても細かい規定があり、できたワインについても検査に合格したものしかGI Yamanashiの表示をすることができません。

これだけの厳しい基準をクリアしたワインにしか GI Yamanashiの表示ができないので、この表示があるワインは安心して飲める美味しいワインです。ラベルにこの文字があったら、ぜひ飲んでみて下さい。