ボジョレー・ヌーボー2019、解禁日はいつ?どんなワイン?

秋は新酒の季節。もうすぐボジョレー・ヌーボー(Beaujolais Nouveau)の季節です。ヌーボーとは新しいという意味。つまり、ボジョレー地区で造られた新酒のことを言います。

ボジョレー・ヌーボーとはどんなワインなのか?

ボジョレーとはフランスのブルゴーニュ地方南部のボジョレー地区でその年に収穫されたガメイというブドウで造られたワインのことです。今年のワインの出来を判断するための試飲酒として造られるので、8月に収穫してすぐに醸造して11月には試飲できるようにしなければなりません。

そのため通常の製造方法とは違ってマセラシオン・カルボニックと呼ばれる急速発酵技術を用いて造られます。これが大量にワインを購入する者にとって、その年の購入量を決める指標になるのです。

ガメイという品種は黒ぶどうで赤ワインの原料になります。ですから、ボジョレー・ヌーボーには赤ワインやロゼワインはあるけれども、白ワインはありません。また、軽めの赤ワインとなり、少し冷やして飲むのがオススメです。



ボジョレー・ヌーボーの解禁日は11月第三木曜日

ボジョレー・ヌーボーの解禁日はフランスのAOC法で11月の第3木曜日と決められています。世界中で一斉にこの日の午前0時に販売が開始されます。時差の関係で、途上国で一番早く飲めるのが、日本なんです。

最初の解禁日は11月11日の「聖マルティヌスの日」で、カトリックの祝日にあたりおめでたい日でした。しかし、その後で「休戦記念日」となって、聖人の日ではなくなってしまいました。そこで、その日に一番近い聖人の日、11月15日(聖タルベールの日)にしました。

ところが、11月15日が土曜日や日曜日に当たるとその日は定休日なので、お店で販売できなくなってしまいます。そのため、最終的にフランス政府はボジョレー・ヌーボーの解禁日を11月の第三木曜日と定めたのです。



なぜボジョレー・ヌーボーには解禁日があるのか?

ボジョレー・ヌーボーはその年のワインの出来を確認する試飲用のワインだったのですが、これがフレッシュで美味しいと評判になりました。あまりの人気にどこよりも早くボジョレー・ヌーボーとして売れば儲かると考えて、質の悪いワインも出回るようになってしまいました。

そこで、フランス政府は解禁日を設定し、それ以前はボジョレー・ヌーボーを販売してはいけないと決めたのです。その結果、質の悪いものは減って、良質なワインが販売されるようになりました。



今年(2019年)のボジョレー・ヌーボーの解禁日は11月21日(木)!

もうすでにネットで予約している人もいるかもしれませんね。解禁日には全国の様々な場所で販売されることでしょう。

このボジョレー・ヌーボーはフレッシュさが命!赤ワインではありますが、渋みが少なく飲みやすいワインです。少し冷やして飲むのがオススメです。

また、軽めの赤ワインなので、こってり系よりさっぱり系の料理との相性がいいです。

ワインはみんなと一緒に楽しむもの。特にボジョレー・ヌーボーはそんなワインです。誰かと一緒に今年の出来立てワインを楽しんでくださいね。