ソムリエというと胸にはブドウの形のソムリエバッジをつけ、ひざ下までのソムリエエプロンを巻き、ソムリエナイフを持って美しい仕草でワインを開けて、ワインについて何でも知っている人。というイメージですね。そんなソムリエにはどうしたらなれるのでしょうか?
ソムリエ資格は、日本では民間資格で(社)日本ソムリエ協会が認定しているものと全日本ソムリエ連盟が認定しているものがあります。(社)日本ソムリエ協会の認定を受ける人が多いのは、各県に支部を持つ大きな組織だからでしょうか。会長は田崎真也氏、名誉顧問には海部俊樹、小泉純一郎、谷垣禎一氏をはじめとする政治家や日本初ソムリエの浅田勝美氏が、顧問には山本博氏などが名を連ねています。
一方全日本ソムリエ連盟は、NPO法人FBO(飲料専門家団体連合会)の中の一部門となっています。
ここでは、多くの人が受験する(社)日本ソムリエ協会の認定試験についてお話ししていきます。
(社)日本ソムリエ協会のソムリエ資格とは?
2016年以前は、ソムリエ、ワインアドバイザー、ワインエキスパートと実務経験により同じ試験を受けても認定資格が違っていました。ソムリエはレストランやバーなどで働いている人、ワインアドバイザーは酒屋など販売に関する仕事をしている人、ワインエキスパートは実務経験のない人つまり誰でも受験資格があります。
2016年以降はソムリエとワインアドバイザーを一緒にして、ワインに関する仕事についている人についてはソムリエと呼ぶことにしました。これは国際ソムリエ協会の基準に倣ったものです。
ソムリエ試験の傾向と対策
Web出願の後
1次試験・・・CBT方式(コンピューターを利用して実施)
2次試験・・・ブラインド・テイスティング
3次試験・・・デカンタージュの実技(ソムリエのみ)
と進み、ワイン・エキスパートは2次試験まで、ソムリエは3時試験合格で認定されます。
CBT方式に慣れていない受験生が多いために、以前より合格率が下がったそうです。多くの問題がシャッフルされて出題されるため、幅広く問題が出ることが多くなったそうです。ワイン・エキスパートを取った方は、2次試験にブラインド・テイスティングがあるので、短期集中講座に通って合格を勝ち取ったそうです。仕事で普段からテイスティングをする機会が多い方は必要ないかもしれませんが、エキスパート資格を取ろうと考えている方は、ブラインド・テイスティングの機会も少ないので、講習会は貴重な機会になると思います。
また、広い範囲から出題されることを考えると、まんべんなく覚えなくてはなりません。様々なテキストや参考書が出ていますが、範囲が一緒なら、後は書き方・文体の違いしかありません。自分に合った書き方で書かれているものを上手く見つけて勉強しましょう!
『基礎から学ぶ田辺由美のワインブック』も参考になりますよ。
他にも初心者向けのワイン検定もあります。こちらはワインライフを楽しむための基礎的な内容となっているようです。ワインについて興味が出てきたら、受けてみるのもいいかもしれませんね。
今日のワインとおつまみ
[ワイン]:DELLE VENEZIE PINOT GRIGIO 2017
[おつまみ]:
・ひじきの中華風サラダ
・レバーペースト&クラッカー
ピノグリージョのワインは、それだけで飲んでいるとまったりした感じがするけれども、料理それも日本の家庭料理に凄く合うので、迷ったらピノグリージョを選ぶのがいいかもしれません。