誕生日やお祝い事など、嬉しいことがあった時には、特別なワインで乾杯したいと思いますよね。そんな時にふさわしいのは、シャンパーニュです。
シャンパーニュの造り方
シャンパーニュは、主に白ブドウ(シャルドネ)と黒ブドウ(ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)から造られます。醸造法は白ワインと途中まで同じです。では、具体的に見て行きましょう。
除梗・破砕
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圧搾
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発酵
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調合(アサンブラージュ:3品種のワインと古いヴィンテージのワインとブレンドされることが多い)
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瓶詰(天然酵母と糖液を加えて、仮の口金で止める)
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瓶内二次発酵(プリーズ・ド・ムース:密閉した瓶の中で炭酸ガスが発生し、ワインの中に溶け込む)
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育成・動瓶(瓶詰したままの状態で、2〜5年地下倉で寝かせる。少しずつ瓶を回しながら、徐々に瓶の口が下になるように瓶を傾けていく。)
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澱抜き(デゴルジュマン:瓶の口の部分を冷却する。仮栓を抜くと、気圧により凍った澱の部分が自然に飛び出る。)
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補糖(ドザージュ:コルクで栓をする前にワインの原液と糖分を混ぜた門出のリキュールを補充する。)
フランスのシャンパーニュ地方で上記の製造方法で造られたものだけが、シャンパーニュと名乗れます。しかし、同じ製造方法で造られても、それ以外の国と地域では、スパークリングワインとなります。
また、最後に加えられる門出のリキュールの糖分の量によって、エクストラ・ブリュット(極辛口)、ブリュット(辛口)、セック(中辛口)、ドゥミ・セック(中甘口)、ドゥー(甘口)に分けられます。
ロゼ・シャンパーニュは、黒ブドウ2品種の一部で赤ワインを作り、調合(アサンブラージュ)の時に約10%加えて造られます。
瓶内二次発酵をしているときに、瓶を少しずつ回していくのですが、人の手で少しづつ行うので手間がかかります。今は、機械化されているところもあるようですが、手間と時間がかかるので、値段が高くなるのですね。
それでも、シャンパン・フルートと言われるシャンパーニュ用の細長いグラスに立ち上る細かい泡を見ていると幸せな気分になります。ロゼ・シャンパーニュは、本当に綺麗なピンク色で特別感があります。それに、和食をはじめとしてどんな料理とも合うので、どんなワインと合わせようかと迷ったら、シャンパーニュがいいと思います。
そうは言っても値段は高めなので、特別な時はシャンパーニュ、普段はスパークリングワインでもいいと思います。ただし、スパークリングワインでもシャンパーニュと同じ製法で作られたものは、やはり手間がかかっているので、値段は高めになります。炭酸を加えて作るスパークリング・ワインは、シャンパーニュほど泡は繊細ではありませんが、値段はお手頃です。だから、私は気軽な集まりにはスパークリングワインでちょっと特別感を出して、誕生日やクリスマスなど特別なお祝いの日はシャンパーニュで泡を楽しんでいます。
本日のワインとおつまみ
[ワイン]EL PASO DEL LAZO TEMPRNILLO-SHIRAZ 2017
[おつまみ]
・トマトとアボカド
・カリフラワー
・野菜のピクルス
・ジャガビー ジェノベーゼ味
辛口のしっかりした赤ワインだったので、野菜のおつまみだとあっさりしすぎかなと思いましたが、マヨネーズをかけて食べれば、ワインとバランスが取れました。ナッツも一緒だとなお良かったかも。