最近オレンジワインが世界中で人気で、日本でも見かけるようになってきました。綺麗なオレンジ色のボトルが並んでいると壮観です。新しいワインの誕生のように思われますが、古代ギリシャ、ローマ時代から存在していたそうですよ。
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オレンジワインの作り方
オレンジワインは白ワインと赤ワインの中間に位置するもので、醸造法は赤ワインとほぼ同じですが、白ブドウを使います。その結果、香りとテクスチャーがとてもしっかりした、濃いオレンジ色のワインができます。そのワインはタンニンを含んでいて、白ワインよりも酸味が控えめになります。
さて、そのオレンジワインの造り方を見てみましょう。
収穫・選果(白ブドウを使用)
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除梗・破砕(ブドウの実から茎を取り除き、顆粒から果汁を流出させる)
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発酵・醸し
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櫂入れ(ピジャージュ)
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プレス
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発酵
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澱引き
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瓶詰め
オレンジワインでは、醸しの時にタンクや樽よりもアンフォラと呼ばれる壺を使用することが多く、その中に果粒と果実を一緒に入れて数週間漬け込みます。果皮が果汁に色を付け、アロマとタンニンを浸み込ませます。
櫂入れ(ピジャージュ)では、果皮が果汁によく浸かるように表面の顆粒を底に押し込みます。こうすると、香り、色、タンニンがより豊かなワインになります。
発酵過程では、酵母が糖分をアルコールに変えることによってワインになります。発酵が終わるとアンフォラ(壺)は密閉されます。
最終的にワインから果皮を取り除き、必要に応じてタンク/澱/アンフォラでさらに熟成させた後、瓶詰します。
シャトーマルスのオランジュ・グリを飲んだことがありますが、私には少し甘めでした。甲州で作られているので料理は何にでも合いそうな感じです。
ロゼワインの作り方
一方ロゼワインは、果皮の黒いブドウから作られます。赤ワインに似た造り方(セニエ法)と白ワインに似た造り方(直接圧搾法)があります。
収獲・選果
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除梗・破砕
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圧搾(直接圧搾法)または醸し(セニエ法)
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不純物の沈殿(浮遊物を沈殿させ、除去する)
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発酵(約10日間続く)
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育成(ワインをタンクに移し、しばらく寝かせる)
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(清澄・濾過)
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瓶詰め
ロゼワインを造る時、一番よく使われるのがセニエ法です。果皮を果汁につけて発酵(マセラシオン)を行います。その期間は8〜48時間と非常に短いのですが、しっかりとした色の、力強いロゼに仕上がります。
一方、直接圧搾法はモダンなスタイルにしたい時、灰色ワイン(ヴァン・グリ)を造る時に用いられます。白ワインのように顆粒をすぐに圧搾するのですが、ブドウの顆粒をプレスする時に徐々に力を加えて、ゆっくり時間をかけて圧搾します。
ロゼワインの場合、樽で熟成させたり、マロラクティック発酵を行うことは稀です。その代わりにワインをタンクに移し、安定させるために数週間ほど寝かせます。
その後、必要に応じて調合、清澄、濾過が行われます。
ロゼワインは色も綺麗だし、特別感があるので、お祝いの時に贈り物にしてもいいですよね。味はドライなので料理は選ばないと思います。
[本日のワインとおつまみ]
[ワイン]MUSCADET SEVRE-ET-MAINE 2019
[おつまみ]
・お刺身
・ごぼうの甘辛揚げ
・ナスの煮浸し
・オクラの胡麻和え
ミュスカデは魚介類にはとても合うと言われているので、お刺身と合わせて見ましたが、美味しかったです。そのほかの出汁を効かせたナスの煮浸しやオクラの胡麻和えも予想以上に合いました。少しこってりのごぼうの甘唐揚げにも負けていなかったです。オールマイティな1本でした。