最近レストランなどでよく聞くペアリングという言葉があります。どんな意味なのでしょう?マリアージュという言葉と比較されることも多いですが、どう違うのでしょう?
ペアリングとマリアージュの違い
ワインと料理のペアリングとマリアージュの意味の違いは?というと、どちらも組み合わせるという意味なのです。しかし、ワインと料理のマリアージュについての前回の記事にも書いたのですが、マリアージュはフランス語で結婚を意味する言葉で、料理とワインの組み合わせの結果生まれた素晴らしい状態のことです。その感じ方も人それぞれですよね。
ペアリングは料理とワインのハーモニーを考えることで、コース料理のそれぞれの料理に合わせて、相性のいい組み合わせを楽しめるようにグラスワインをコースに合わせて出してくれるものです。コース料理を引き立てるようにワインが選ばれています。ワインが飲めない人用にノンアルコール用のペアリングも用意されていることもあります。
レストランでペアリングを楽しむために
レストランなどで、料理に合わせてのペアリングコースを選んでおけば、自分で料理に合わせてワインを選ぶことに悩むことなく、楽しめますよね。それに少ない人数では、いろんな種類のワインを楽しむこともできません。たとえ一人でも楽しめるペアリングはワイン初心者に嬉しい仕組みです。
そのためには、ペアリングコースが用意されているレストランを選ぶことが前提です。予算は料理のコースの半分ぐらいの値段設定になっていることが多いので、その位を目安に考えておけばいいと思います。
実際に出されるワインの組み合わせは、自分で考えるのと違う意外な組み合わせに出会うかも。
自宅でペアリングを楽しむためには
基本的には、
①色を合わせる
ワインの色と料理の色を合わせるのが、一番簡単な合わせ方です。白身の魚や貝類、淡白な鶏肉と白ワインを合わせるのが美味しい組み合わせと考えられています。
②同じ土地のものを合わせる
ある地方の代表的な食材を使った料理には、同じ地方産のワインを合わせるとうまく行きます。
③類似したものを合わせる
濃い味の料理にはコクのあるワイン、さっぱりした料理には辛口のワインを合わせると良いです。
④対照的なものを合わせる
料理とワインの出会いから、新しい風味を発見できるよう組み合わせを考えてみる。
何人かで集まっての食事の時など、ぜひペアリングを考えてワインを用意すると楽しみが増えるでしょう。
具体的には、白身魚のカルパッチョなどさっぱりして白い色の料理には軽めの白ワインを合わる。ブルーチーズに蜂蜜かけたものには、甘めの濃厚な白ワインと合わせてみる。さっぱり目のトマトソースを使った料理には、ロゼワインか軽めの赤ワインを合わせてみるなど、いろいろ試してみてください。