マリアージュという言葉は、もともと結婚を意味するフランス語。ワインの世界では、ワインと料理とのお互いを引き立て合う素晴らしい組み合わせを意味しています。では、具体的にどんな組み合わせが良いのでしょうか?
ワインと料理・おつまみの組み合わせの基本
①色を合わせる
ワインの色と料理の色を合わせるのが、一番簡単な合わせ方です。白身の魚や貝類、淡白な鶏肉と白ワインを合わせるのが美味しい組み合わせと考えられています。
②同じ土地のものを合わせる
ある地方の代表的な食材を使った料理には、同じ地方産のワインを合わせるとうまく行きます。
③類似したものを合わせる
濃い味の料理にはコクのあるワイン、さっぱりした料理には辛口のワインを合わせると良いです。
④対照的なものを合わせる
料理とワインの出会いから、新しい風味を発見できるよう組み合わせを考えてみる。
料理に合うワインを選んでみよう!
先ほどのワインと料理の組み合わせの基本を頭に置いて、実際に選ぶときには、料理の色と温度と味わいを考え合わせて選びます。
①味を決める色は、白かったり薄めの料理であれば白ワインを、赤や濃い色ならば赤ワインを選ぶ。中間色の場合はロゼを選ぶ。
②温度は、冷たい料理には軽めのワインを、温かい料理には重めのワインを選ぶ。
③味わいは、シンプルな味付けには軽めのワインを、濃厚な味付けには重めのワインを選ぶ。
具体的に見てみましょう。
[肉じゃが]
色:薄い茶色、 温度:温かい、 味わい:甘辛の味付け
色からはロゼ〜赤ワイン、温度からは軽めのワイン、味わいからは、ミディアムボディのワインが合うと考えられます。そうすると、ロゼかテンプラニーリョかネッピオーロで造られた赤ワインを合わせるといいと思います。
[おひたし]
色:鰹節の薄い茶色〜醤油の茶色、 温度:低い、 味わい:さっぱり
色からは白ワイン、温度からは軽めのワイン、味わいからは、軽め白ワインか軽めの赤ワインが合うと考えられます。そうすると、甲州かピノ・ノワールかマスカット・ベリーAの赤ワインがおすすめです。
[豚キムチ]
色:やや赤い、温度:温かい、味わい:コクがある
色からはロゼ、温度から重めのワイン、味わいからは重めのワインが合うと考えられます。そうすると、重めのロゼワインと合わせるといいと思います。
[ハンバーグ]
色:赤〜茶色、 温度:熱い(高い)、 味わい:しっかり
色からは、ロゼ〜赤ワイン、 温度からは重め、 味わいからは重めのワインが合うと考えられます。そうすると重めのロゼワインかメルローやカベルネ・ソーヴィニョンで造られたフルボディの赤ワインがおすすめです。
[餃子]
色:白〜茶色、 温度:熱い(高い)、 味わい:塩味ベースで薬味がしっかり
色からは、白〜ロゼ、温度からは重め、味わいからは、少し重めのワインが合うと考えられます。そうするとシャルドネやゲヴュルツトラミネールなどの重めの白ワインか軽めのロゼワインがおすすめです。
参考までに軽めの白ワインの品種は、甲州、ミュスカデ、リースリングなど、中間はリースリング、シャルドネ、シュナン・ブラン、ソーヴィニョン・ブランなど、重めはゲヴュルツトラミネール、ヴィオニエ、マルサンヌなど。軽めの赤ワインは、ピノ・ノワール、マスカット・ベリーA、ガメイ、テンプラニーリョ、中間はネッビオーロ、サンジョベーゼ、メルロー、重めはカベルネ・ソーヴィニョン、シラー、ジンファンデル。
これらを参考に自分だけの最高のマリアージュを見つけてくださいね。