アルガブランカを造っている勝沼醸造 〜誌上ワイナリーツアー 山梨編〜

エチケット(ワインラベル)もデザインがお洒落な勝沼醸造。甲州ワインの美味しさに目覚めたのも、勝沼醸造のワインを飲んでからでした。それから、私の中では勝沼醸造の注目度アップ!一体どんなワイナリーなのでしょう?

“甲州に特化し、甲州で世界へ”  早くから世界を目指していた勝沼醸造

かつて製糸業を営んでいた有賀家がぶどう栽培から始めたワイナリー。1937年(昭和12年)にワイン造りを始め、1941年(昭和16年)に近隣の農家と金山葡萄酒共同醸造組合を設立し、1949年(昭和24年)金山葡萄酒株式会社とする。1954年(昭和29年)勝沼醸造株式会社に社名変更。1990年からワイン用のぶどう栽培を始める。1991年には、直営レストラン「風」を開設。2004年甲州ワイン新ブランド「アルガブランカ」発表、2007年にはJALの国際線に「アルガブランカピッパ」が初搭載される。2008年甲州ワインのEU輸出開始。

たとえひと樽でも最高のものを

というかわらぬテーマのもと勝沼でできる高品質なワイン造りをしているワイナリー。
現在社長を務める有賀雄二さんは勝沼醸造の3代目。真面目でダンディな社長の造るワインも正統派。誰もが認める間違いのない美味しさです。

2003年にはフランス醸造技術者協会主催のワインコンテストで入賞!これまで国際的に評価の低かった甲州ワインの可能性を信じ、いち早くEU輸出を成し遂げました。常に先頭を走っている勝沼醸造です。



勝沼醸造のワイナリツアー

[ スタッフコース ]

料金 おひとり様3,000円
所要時間 2時間
開催日時 不定期での開催。
開始時間 ①10時30分~ ②13時30分~
要予約 定員 12名様まで

ミニセミナーを受け、葡萄畑を見学した後、ティステイング

[ テイスティングコース ]

料金 おひとり様1,500円 カード代500円を含みます。
所要時間 30分
開始時間 10時~12時、13時〜16時(最終受付)
要予約 希望日、希望時間、希望人数を連絡。

カード式のワインサーバーから8種類の中からテイスティング

ショップのある主屋は築140年の和モダンな民家。落ち着いた雰囲気のお洒落な空間です。今年、この主屋兼事務所と樽貯蔵庫が国の登録有形文化財に指定される予定です。こちらもぜひゆっくりみて下さいね。また、ショップのテラスからは葡萄畑も見えて気持ちよく過ごせますよ。



勝沼醸造のワインリスト

アルガブランカブリリャンテ(シャンパーニュ製法で作られた辛口の甲州スパークリング)


アルガブランカクラレーザ(シュール・リー製法で作られた辛口の白ワイン)


アルガブランカヴィニャルイセハラ(伊勢原の単一畑のブドウから作られたやや甘口の白ワイン)


アルガブランカピッパ(フレンチオーク樽で6ヶ月、瓶で2年熟成させた辛口の白ワイン)


アルガーノフォーゴ(マスカット・ベリーA,アリカント、ブラック・クイーンで作られたライトボデイの赤ワイン)


アルガーノモンテ(マスカット・ベリーAで作られたミディアムボディの赤ワイン)
アルガーノクラン(マスカット・ベリーA,カベルネ・ソーヴィニョンで作られたミディアムボディの赤ワイン)


アルガーノボシケ(甲州のミディアムタイプの白ワイン)


などなど

アルガブランカ ブリリャンテ2007はレモンやグレープフルーツの香りのするさわやかなスパークリングワインで、瓶内二次発酵させて造られているので舌で感じる泡が細かいです。アルガブランカ ピッパ2008は世界で戦うぞという心持ちで、赤を意識して造られた白ワインで、黄色味が強く凝縮感もあり、ローストビーフによく合います。天屋原の大地 甲州樽発酵2008は1年間樽で熟成された白ワインで黄色味が強く、麦わらや、バニラ、干しぶどうの香りがしました。アルガブランカ ヴィニャル イセハラ2012はグァバや洋梨、バナナやメロンなどの甘めの果物の香りがしました。でも、飲んだ感じはさっぱりしています。アルガーノ ボシケ2015は、甘い花の香りのする白ワインで、透明な緑がかった黄色をしています。食事中ずっと楽しめるように造られたワインです。最初はさっぱり感じられたのですが、おつまみを食べながら飲み続けていると甘みを感じるようになりました。アルガブランカ クラレーザ2011はメロンやミントの香りのするシュールリー製法で造られた白ワインで果実味もあって飲みやすいです。アルガブランカ クラレーザ2015はオレンジがかった少し濁りのある白ワインでナッツ香も感じられました。こちらも食事と合わせて楽しめるワインでした。

どれも美味しいのですが、その中でも私のおすすめはアルガブランカ ヴィニャル イセハラです。以前から評判は高く、美味しかったのですが、ここに来て値段が以前の倍くらいになってしまいました。なかなか手が出せませんが、ここぞという時にはぜひ飲んでみてください!



勝沼醸造へのアクセスマップ

〒409−1313 山梨県甲州市勝沼町下岩崎371

TEL:0553-44-0069、 FAX:0553−44−0172

http://www.katsunuma-winery.com