「ウスケボーイズ」として小布施ワイナリー、Kidoワイナリーと並んで、新しい造り手に数えられる「ボー・ペイサージュ(BEAU PAYSAGE)」の岡本英史さん。彼の造るワインは購入の難しさから幻のワインとなっています。そのワイナリーについてお伝えしますね。
ボー・ペイサージュでのワイン造り
山梨大学大学院醸造研究所を修了後の1999年、山梨県北杜市津金でワイン造りをスタートしました。赤ワインに適したブドウ、メルローを栽培するために標高800mのこの土地を選んだそうです。畑の広さは3.5ha、そこに1万5千本くらいのブドウを植えています。化学肥料と除草剤、殺虫剤は一切使用しません。
白ワイン用はシャルドネ、シュナン・ブラン、ソービニョン・ブラン、ピノ・ブラン、ピノ・グリ。赤ワイン用はピノ・ノワール、カベルネ・フラン、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、ネッビオーロ。でも、ネッビオーロはうまく育たなかったようです。
ここでのワイン造りは全て岡本さん自身がブドウの房から一粒一粒手作業で実を外しています。そしてブドウの重みで出た果汁がワインになるのを手助けします。温度コントロールもせず、果汁が発酵するのをひたすら待つ。気の遠くなるような作業の連続です。ボー・ペイサージュではブドウが自然にワインになるのを手助けし、あるがままを受け入れるワイン造りを行っています。そのため、毎年違うワインができます。
ボー・ペイサージュの代表の岡本英史さんはどんな人?
「ワインは人が造るものではなく、土地が造るもの」と考え、「理想のワインを目ざすのではなく、その年に取れたブドウからできたワインを受け入れてもらいたいと思っています。だから、何も手を加えずに造っている。」と岡本さんは言います。
ワインをつくることが好きなのではなくて、造って飲んでもらう、喜んでもらうことが好き。だから、一生ワインをやっていきたいわけではないと岡本さんは言います。職種はなんでもいい、喜んでもらえればと。
最初に自分の理想の暮らし、生活というものがあって、そのためにどういう仕事をするかというのに落とし込んでいくという順番じゃないといけないと思うんです。
仕事とプライベートを分けず、どちらも大切にする生き方がまずあって、その先に人を喜ばせる仕事がある。今は、それがワインづくりとなっているということなのでしょう。気難しそうな印象を受けますが、考えていることはシンプルなのではないでしょうか。共感できますよね。
また、常に大きな視点で考えることが大事とも言っています。それが、ワイン造りにも反映されているのではないでしょうか。私も一度だけ飲んだことがありますが、ひたすらに優しいワインでした。
ボー・ペイサージュのワインとその購入方法
ボー・ペイサージュ ツガネ・ピノ・ノワール
ボー・ペイサージュ ツガネ・シャルドネ
ボー・ペイサージュ ツガネ・ラ・モンターニュ
ボー・ペイサージュ ツガネ・ロゼ(メルロー)
ボー・ペイサージュ クラハラ・ニュアージュ
ボー・ペイサージュ プライベート・リザーブなど
エチケットには必ずバタフライ(蝶)のマークが入っていますが、デザインはいろいろあるようですね。生産量が極端に少ないので、市場には出回らないようです。以前はHPから販売していたようですが、いまは販売していないようです。岡本さんの知り合いの方を通じてなら手に入るかも?!
緊急情報!!
販売ではないですが、ワインをお店で飲む権利を甲府市の「フォーハーツカフェ」で販売中です。この中にはボー・ペイサージュのワインがあります。早い者勝ちなので、ぜひチェックしてみてください。(2020.04.07)
ボー・ペイサージュへのアクセス
〒408-0013
山梨県北杜市高根町蔵原1334−5
TEL: 0551-47-5676