グラン・シャンモリ甲州がIWC2020の金賞を受賞した盛田甲州ワイナリー

甲州ワインとして初めてIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)で「グラン・シャンモリ甲州シュール・リー2018」が金賞を受賞しました。これを造っているのが、盛田甲州ワイナリーです。どんなワイナリーなのでしょうか?

盛田甲州ワイナリーの歴史

江戸時代に尾張国(現愛知県常滑市)で酒、味噌、醤油の醸造を営んできたいよいよの11代目久左衛門は、明治政府の殖産興業に基づくワインの醸造始めようと考えていました。ワイン用ブドウの栽培を始め、政府からブドウ栽培の専門家を招いて栽培指導も受けました。その頃の日本では、ブドウ栽培は愛知県が全国の半数を閉めていました。いよいよ収穫というところでフィロキセラ(根アブラムシ)による病気にかかりブドウは壊滅状態になり、ワインを造ることはできませんでした。

14代目久左衛門の次男の和明さんが盛田株式会社を継ぐと、11代目久左衛門が果たせなかったワイン造りに再度チャレンジし、1973年にワイン造りの本場甲州市勝沼にワイナリー を設立し、シャンモリワインとしました。

1973年盛田株式会社ワイン事業部として会社を設立し、翌年には勝沼町内に第二工場を設立しました。1997年には勝沼に新工場を設立しました。現在の代表取締役社長は盛田宏さん。

昔は山梨県より愛知県がブドウ栽培が盛んだったとは知りませんでした。病気にかからなければ、ワイン県は愛知県だったかもしれません。

「グラン・シャンモリ 甲州シュール・リー 2018」がIWC2020(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)で金賞を受賞

IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)は、世界最大のワインコンクール の1つで、今年で36年目となります。審査はマスター・オブ・ワインを含む専門家によってブラインド・デイスティング方式で3回行われて金賞が決定します。金賞を取るのが非常に難しいコンクールの1つに数えられています。

そのコンクールで甲州ブドウで造られた「甲州ワイン」で初めIWC金賞を受賞しました。

「グラン・シャンモリ 甲州シュール・リー 2018」750ml 1,700円(税別)

厳選した山梨県甲州市勝沼町産のブドウを使用しゆっくりと低温発酵後、シュール・リー製法にて約6ヶ月間、タンク内で鮮度をキープしながら、酵母由来の旨味成分を閉じ込めました。和柑橘の繊細な香りの中に、ニッキやメントール、白胡椒、そして酵母由来のイースティーな香りを感じます。口当たりは滑らかで、八朔のような果実の甘みと酸味が瑞々しく、後味に感じる柑橘の薄皮のようなほろ苦さがアクセントになっています。繊細さの中にも上品な旨味を感じる、甲州種の魅力を見事に表現したワインです。

盛田甲州ワイナリーのホームページには、このように紹介されていました。

シュール・リー製法で造られたワインということなので、旨味は充分に引き出されているワインですね。八朔のような甘味と酸味とも言われているので、私の好みの味かもしれません。甲州のほろ苦さもアクセントになっていると甲州の魅力を表現したワインと紹介されているので、飲んでみたいと思っています。でも、お店でなかなか見かけないんですよね。

盛田甲州ワイナリーの見学

こちらでは、ワイナリー の見学も受付しているみたいです。

見学時間:10:00〜16:00(7/20~10/31は10:00)

見学内容:樽セラー・製造ラインの見学。試飲もあり。

また、近くにレストラン・シャンモリもあります。

盛田甲州ワイナリーへのアクセス

〒〒409-1316
山梨県甲州市勝沼町勝沼2842
TEL: 0553−44−2003